コーナリングでのラインの取り方

 コーナリングと言うと“それはレースやラリーの事だろう”と言う人がいるが、それは全く違う。別項でも述べたように、レーシングテクニックも、一般道におけるテクニックにしても、基本の基本と言ったところでは共通するものだと言うことを、御承知願いたい。
 それではコーナリングをする時のライン取りの基本の基本とは、一体どんなことなのだろうか。
 それは、あらゆるところで言われている様に“アウト・インアウト”が大原則であることに何の違いもない。
 
 それではこのアウト・イン・アウトとは、いったいどういうことで必要になるのかと言うことなのか、ということを考えてみたい。
 これもあらゆるところで言われているのだが、中学生でもわかる理由がそこにはある。
 それはコーナーと言っても決して細い線ではないからなのだ。コースにはコース幅がある。鈴鹿サーキットなどでは最大16mで最小は10m程度とも言われている。
 この幅の意味するところだが、コーナーの一番外側と一番内側では、その半径(以後R)にずいぶんと差があることがお判りかと思う。

 つまり、ひとつのコーナーを走る時に、一番外側を走れば距離が長くなり、一番内側を走れば距離は短くなると言うことだ。
 しかし、Rの大きい方がスピードは出せるが、Rの小さい方は吸いードが出せないと言うことは、何となく感覚でご理解いただけることだと思う。
 ではレースの場合には、コーナーの一番外側を通るラインが、いわゆるレコードラインと呼ばれるものなのか、といえばそれは全くと言ってよいほど違うのだ。
 
 では、いったいどのようなラインがレコードラインと言うことなのか、と言うことを考えてみたい。
 コーナーを通過するときに、一番大きいRをトレースすることが、スピードを落とさずに済むと言うことは、前述の事からもご理解をいただけると思う。
 では、一番外側を通過するラインはレコードラインにはならないと言うことを、前述したが、いったどのラインを通ればいいのかと言うことになるのだが、一般的に言えば答えはひとつしかない。それはコーナーの一番外輪側から一番内側に入り、コーナーの一番外側に抜けていくと言うラインしかないのだ。このラインが、どのようなコーナーにおいても、一般的に言えることは“最大のR”になるのだ。
 では、最大のRを通過した場合、長い距離を走らなければならないのだから、余計に時間がかかるのではないだろうか、と言う疑問を持つ方もおられるだろう。

 しかし、それは違うのだ。最大のRを走れば、通過速度は飛躍的に上がり、 更には続く直線に差し掛かるときには目いっぱい加速しているので、直線のスピードの絶対値も早くなると言うわけなのだ。
 勿論、一般道における走行の場合には、直線で思い切り加速するkとは避けるべきであることは言うまでもないのだが。

 では、このコーナーに進入する時に一番外側から入って、コーナーの一番内側にということなのだが、この一番内側を言う部分を“クリッピングポイント(以下CP)”と言う。
 実はこのCPの位置をどこに求めるか、と言うことが理想的なコーナリングラインの取り方なのだが、サーキットと一般道ではその条件が全く違うと思っていただきたい。
 サーキットはその全てがオープンであることが基本であり、そこを走るドライバーは、どのコーナーではアウトのどの位置から切り込み、インのどこを狙えばレコードラインに乗せらられると言うことを熟知している、或いは練習走行で知ることができるわけだし、視界としてはコーナーの全貌を、殆ど見ることができる。

 そのために、理想的なラインを掴むことは、一般道に比べて楽だとも言える。
 しかし、一般道ではコーナーの奥深いところは殆どの場合には見えない。そのために、本来のレコードラインを掴むことは困難だと言える。
 では、どうすれば滑らかにコーナーを抜けることができるのだろう、という疑問が湧く。
 答えは簡単で、レースをしているわけではないので、レコードラインは初めから諦めていればよいのだ。
 そして、コーナーの出口が想像できる、或いは見える位置までアウト側をゆっくりイン側に切り込みながら、コーナーの全貌が判ったところで初めてCPを求めることだ。

 この走り方の場合、絶対的な速度は少し遅くなるが、一般道なので殆ど関係はない。
 それよりも、各コーナーを丁寧に、駆動輪にトラクションをかけて、安定した挙動で安全にクリアーしていくことと、それに続く直線に入ったときにはスロットルコントロールだけで車速を制御できることの方が重要だ。
 特に、直線に入ったときには、しっかりと周囲を見渡すことが出来るようにしたいものだ。
 コーナーでは適度にトラクションをかけられるので、車は安定しているため、周囲を見渡す夜運も生まれ、直線では余計な操作がいらないのでもっと安全に周囲の状況を感じることが出来る訳だ。
 ぜひ、アウト・イン・アウトのライン取りを覚えていただき、安全かつ、安定した車の動きを習得していただきたい。

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