車を安定した状態で走らせる為のまとめ

 実際に走っている最中に、どういった事が起きて、これらの事がどう働くというのか機能しているのかということについて、ある場所を走っていてコーナーが迫ってきたときに、これらがどう役立つかと言うことをシミュレーションしながら、述べていくことにしたい。

 早朝の海辺の国道、天気は快晴。道路に車は殆どいないため、悪いと知りながらも制限速度を30km/hほどオーバーして、快調に飛ばしていた。
 次第にコーナーが迫ってくる。運転席に対してはブラインドになる、右コーナーであり、更には右側は切り立った崖になっているために、先は殆ど読めないが状況から見て“中速コーナー”だとは思う。
 周囲を確認して、ハードブレークングを敢行しても問題はなさそうなので、思い切り突っ込むことにした。
 前輪は6ポッドキャリパーのベンチレーテッドディスクブレーキだ。かなりハードにブレーキペダルを踏み込んでも、タッチには剛性感があり、効きも充分だ。
 車は軽くノーズダイブの姿勢になり、シーベルトが肩に食い込む感じが心地よい。
 車は海辺のガードレールすれすれの位置、つまりコーナーのアウト側一杯の位置にいる。
 必要最小限度よりもやや多めに減速を終えた瞬間、ステアリングを右に必要量切り込み、少しずつインに寄せていく。
 この時に身体はシートのサイドサポートに食い込むが、身体はしっかりとホールドされているため、両腕はしっかりとステアリングをコントロールできる姿勢だ。
 ステアリングを切り込むと同時に、少しスロットルペダルを踏み込み、駆動輪にトラクションを与える。横に膨らみたがっていた車の挙動は、パワーを与えられたことにより、前に進む力を得て、横に膨らむ力を打ち消してくれるので、姿勢や挙動は安定したものになった。

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 すこしずつインに向かっていると、コーナーの出口が想像できるまで、コーナーの奥に進入していたので、そろそろ車をクリッピンポイントに着ける。
 この時には出口がはっきり判ったので、徐々にスロットルを踏む力を強め、出口までには完全にフルスロットルになるように車速をコントロールしていく。
 横Gは益々強くなるが、ドライビングポジションが的確なために、身体はしっかりとホールドされていて、両腕は相変わらず自由に動かせる範囲にあるため、不測の事態になってもステアリングをコントロールすることには問題がない。また、足も伸びた状態ではないため、強いブレーキングが必要な時にも充分に対処できるし、足首を余裕を持ってコントロールできるので、スロットルの微調整にも、全く問題はない。
 
 アウト・イン・アウトの軌跡を駆け抜ける事は、最大の半径でコーナーを通過しているために、実に気持ちよく駆け抜け抜けることが出来るのだ。
 すろーいん・ファーストアウトと相まって、直線に脱出していく車は、まさに引き絞った弓から、矢が放たれる瞬間のように気持ちがよい。
 直線に出たら、3速に手動で落としてあったギアポジションを、手動で4速にシフトアップして、エンジンが高回転になり過ぎないようにする。
 次のコーナーが迫ってきた。
 またこれを繰り返して、この快感を味わえるのかと思うと、何とも期待感が高まる。

 これでシュミレーションと言うのか、仮想のドライブは終わりだが、ドライビングポジション アウト・イン・アウト スローイン・ファーストアウトの必要性が何となくご理解いただけたのではないだろうか。
 この3要素をやらないとどうなるかと言う、仮想ドライブを最後にしてみたい。

 右コーナーが迫ってくる。車は道の中央に位置しているから、進入時にはイン側に入ることになる。
 周囲を見渡して安全を確認したので、速度を落とさずにコーナーに進入したら、タイヤが派手なスキール音をあげて車はアウト側に膨らもうとする。
 ブレーキングをして速度を殺そうとすると、余計に挙動が不安定になるので、ステアリングを更にインに切り込もうとするが、腕がかなり伸びた状態になっているので、無意識に上体を起こしてステアリングに近づき、操作をするが何かちぐはぐだ。上体がサイドサポートから離れているために、充分なホールドを得られないので、腕を上手くコントロールできていないからだ。
 そうしているうちに、必要以上に速度が落ちてしまったが、コーナーの最小半径で曲がっているため、それでも車は激しくロールをしているし、パワーオフになっているので、トラクションが一切ないため、横に膨らむ挙動に納まりない。
 うろたえながら、やっとコーナーを抜けると、ガックリと速度は落ちているため、直線に入ってからシフトダウンをして、再度加速をしなくてはいけなかった。
 これで仮想ドライブは終わりだが、これだけの違いがることはご理解いただけたことだろうか。
 基本的なドライビングテクニックの3要素をしっかりと身に着け、快適なドライブを楽しんでいただきたい。

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