乗っていて面白い車ってどんな車だろう?

自動車が世の中に登場してから、そう時を経ることなく自走車レースが行われた。
発端はまだ自動車が長距離を走ることに対する、信頼性を認められていなかった時代での出来事だったようだ。
それは1891年9月に行われた、現代でも自転車のロードレースの最高峰に位置づけられている“ツールドフランス”に、伴走車としてプジョーが“クアドリシルク”と言うガソリンエンジン車を走らせたことが発端だったと言われている。
通称フェニックスとういダイムラー製、565cc・2HP、1000RPM、水冷2気筒のV型エンジンを搭載したこの車が、パリ~ブレスト~パリ・1200Kmを走りきるとはだれもかんがえてはいなかった。
そ頃が、この車はなんとノントラブルで走りきってしまったのだ。
これを見たツールドフランスの主催者達は「もしかしたら、自動車でもレースができるかもしれない」と考えたと言われている。
この結果、1894年にパリ~ルーアン間、126Kmのレースが開催された事が、初めての公式なレースだと言われている。

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こうしてスピードを求めることによって、車の性能は劇的に進化していき、基本的に4輪でありガソリンエンジンを主体とする内燃機関を動力に持つ、という点だけが車のかたちとして残ったが、その中身はその当時の面影は全くないと言ってもよいだろう。
現代の車にこの当時のような面白さを求めること自体に無理があるだろうが、人類が持つ根本的な意識にはその差を認めることはできないと言ってもよいのではないだろうか。
車好き=レース好きに近いのかもしれないし、その意識に気が付いていないだけで実は競争することが好きな人達も多いと思う。
高速道路などで“あんた、命も免許証もいらないの”と言ったスピードで飛ばしているBENZやBMWを見かけることも、そう珍しいことではない。これらの車を運転しているドライバーは、決してレースドライバーではないことは、運転の仕方を見ていれば判るが、彼らの意識の中には“競争”と言う二文字が結構強くあるのではないだろうか。
そうすると、この競争意識に応える事の出来る車が乗っていて面白い車になるのだろうか、という疑問が湧いてくる。
ある意味では“そのとおり”だとも言える。しかし、あまり、大ぴらには言えない部分を内包した話しではある(交通課のお巡りさん、御免なさい)。

なぜ、車好きにとってこのように高性能な車達が珍重されるのか、と言えばそれはフィールの問題だと言えるのではないだろうか。
例えばロータス・エリーゼと言う車がある。この車の最高速は、前述した乗用車には届かない。しかし、圧倒的にマイナーではあるが根強いファンがエリーゼにはいる。
信頼性・快適性・簡単な運転操作等をとれば、圧倒的に前述の乗用車達に軍配が上がる訳だが、そんなことに変えられない楽しさをエリーゼに求める人達がいるのだ。
また、ケーターハム等は更に硬派な車であり、基本的にはフルオープン仕様なのでエアコンなどと言うものは存在しない。だから真夏と真冬と雨天には乗るものではない、等と好事家達は平気で言う。
しかし、その楽しさは何物にも代えがたいとも、これもまた平気で言うのである。

エリーゼにしてもケータハムにしても、その楽しさはパリ~ルーアンを走った車に通ずるところがあるのかも知れない。
車と言うものに対して、いくばくかのロマンを求める精神構造のある人達にとって(私もその一人だが)、こういった硬派な車には人に妥協をしないという部分があり、それを乗りこなすと言うことに対して、一種の快感を覚えるのではないだろうか。
やれ、スロットルのレスポンスがどうであるとか、ノーズヘビーだから回頭性が悪いだとか、ロール剛性がどうだとか、何となく判ったようなことを言う人達も多いが、一般道ではそのことを云々するほどの速度を出せない。
車好きが車と話しをする感覚が持てる車こそが、乗っていて面白い車と言うことになると私は思っているが、皆さんはどうだろうか。

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