ゼストのカスタム

ゼストは2006年に市場に投入されたホンダの軽で、トールワゴン的なイメージの車だ。ゼストはライフの持っていたコンセプトの希薄さを一新する、という重大な役割を担った車種だった。したがって、ゼストのコンセプトははっきりしていて“走れ!家族の好奇心!ファミリーズベスト軽”と言う、ちょっと長いが明解なものを打ち出していた。

この車には“ゼスト”と“ゼストスポーツ”の2タイプがあり、ゼストをファミリー層に、ゼストスポーツをヤング層にという分け方をしていたのだが、ゼストスポーツを中心にした売り方をしていたためなのか、このスポーツの方があらゆる世代に受けはよかったようだった。

しかし残念ながら、2012年6月に生産を中止されて、2012年11月には在庫販売も終了してしまったことは、何となく惜しいような気がしてならない。

4代目ライフと共通のプラットフォームを使用して造られたたゼストの外寸は全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,635~1,660mm、重量880~990kgと言う数値になっている。
駆動方式はFF/4WDとなっているが、全車種に4WDがあるわけではない。また、サスペンションはフロントがマクファーソンストラットで、リアはFFが車軸式で4WDはドデオンアクスルを採用している。

エンジンはNAとターボの2機種が選べて、P07A型:660cc 直3を搭載している。NAが52hp、ターボが64hpというパワーを出してくれている。ミッションは4速ATで、インパネシフトのみとなっている。このパワーユニットは、基本的にライフのものを使用していたわけなのだ。

実際の走りの評価としてはそこそこ高いものを得ていたこのゼストは、コンセプトどおりと言ってもいいのではないだろうか。街乗りから、ロングラン、そしてワインディングに至るまで、万能選手的にはしり回ることができたのだから、結構いい車だったのだろうと思う。

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NAの52HPにしても、流れについていけないということはないようで、加速面で歯がゆい思いをすることはなかったようだ。しかし、街中で前の車が急加速に近い状態になると、はっきり遅れをとることは仕方がないという感じの様だった。これもターボモデルになると、結構ついていけたりするから面白い走りが出来るようだ。何となく、街中でのターボモデルは、“リッターカー”を乗り回している感覚に近いという評価も多い。
これはもしかしたらなのだが、軽とは思えないルームスペースがもたらすプラシーボ効果もあるのかもしれないと、勝手に思ってしまう次第だ。

高速での安定性も、法定速度プラスαーの世界では全く問題はない、と言う評価になっている。最も軽の法定速度などは、高速の部類には入らないので、試乗をした人たちはもっと高い速でのレポートをしているのだろうが、そのその速度をはっきり書くことができないため、法定速度プラスαーという表現を使っているのだと思った方がいいだろう。また、レーンチェンジもスムーズにできて、その収束性もかなりいいというのだから、結構締まった足周りなのだろうと思う。

ワインディングに入ってからもそこそこの走りを表現してくれて、結構な走りをしてくれるようだが、随所に難点らしきものがあることも事実なようだ。やはりワインディングというシーンは、その車のことを曝け出してしまうようなので、試乗には欠かせないステージになるのだろう。

その難点なのだが、やはり少し限界点が低いようなことと、ハードブレーキング時のフロントの挙動、それにブレーキの能力的なことを言っていることに注目をした。限界点の問題は、強化サスペンションと強化スタビライザーを入れてかなり改善されるし、などと考えて様々としたべて見ると相当数のサスペンションキットがあることに驚いた。

セッティングとしてはあまり固くしてしまい、路面に対して突っ張ったような抵抗をすると、確かに限界点は高まるのかも知れないが、その限界点を掴みずらくなってしまう。やはり、バネレートはやや柔らかめにしておいて、ダンパーの減衰力とスタビライザーにある程度の責任を負わせるセッティングにしたほうが、そこそこ乗りやすいだろうと思うし、街中での使いかってもいいと思う。

ボディーの補強なのだが、基本的にはアンダーボディーにてを入れてから、ストラットタワーバーなどを追加した方がいい結果につながる。まず、フロントとリアにアンダーブレースを入れて少し乗ってみた方がいいと思う。結果、まだ満足がいかなければ、ストラットタワーバーを追加してみたらどうだろうか。これをやっておくと、見違えるようにスタビリティーが高まる。ハードブレーキング時のフロントの挙動なども、一気にいいフィールになるし、コーナリング時のスタビリティーも違う車のようになる。特に、フロントがステアリング操作に追随してくる応答性がはるかに高くなるので、なんだか違う車に乗っているように感じてしまうのだ。

そしてブレーキなのだが、対向4ポッドで高剛性のキャりパーを奢り、耐フェード性の高いパッドを入れて、沸点の高いフルードに交換をする。さらには、ステンレスメッシュなどで補強をしたホースを使えば、ワインディングの連続した下りでの使用にも、簡単には音を上げないブレーキに変身をすることができる。

最後にエンジンなのだが、吸排気系の高効率化を図ったうえで、燃調の取り直しとPCで言うところの空き領域を使えるように、ロムを書き換えるといいと思う。これで、NA/ターボともにハッキリと体感できるほどの違いは出るはずだ。ちなみにこの、ロムの書き換えなのだが、ターボの場合、とくに燃調をしっかり取っておかなくては、タービンユニットを破壊してしまう恐れもあるし、もっと突っ込んだトラブルになると、エンジン本体にも影響を及ぼすこともあるから、必ずやった方がいいと思う。

ここまでやっておけば、ちょっとした軽スポーツに変身をすることになるので、かなり遊べる車になれる。

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