フィットのカスタム

初代フィットは2001年6月に市場に投入された。生産を終了したロゴの後継車種としての役割を担って、市場投入されたこの初代フィットは、軽自動車を除くとホンダ車の中では最もコンパクトな車と言う位置づけになっていた。

しかし、その室内の広さには驚くべきものがあって、その後のこのクラスの車のベンチマークになったほどだった。その理由のひとつには、燃料タンクをフロントシートの下にレイアウトをしたことが、大きくかかわっていたのだった。ホンダらしい斬新なアイディアを、そのまま製品化した好例なのかも知れない。

このタンクレイアウトによって、2002年の車名別の登録台数ではトップに輝くことができたのだった。発売直後の受注台数は、なんと48000台にもたっして、その後も衰えることなくついにトヨタのカローラをも凌駕するような台数になったのだった。これらのことは、このクラス随一のルームスペースも大きく貢献しているのだが、コンパクトカーにしてはよくまとまった総合力ともいえるのではないだろうか。

フィットのその総合力には当然ながら“走り”という部分もあり、たった1.3リッターという小さなエンジンなのだが、いかにもホンダらしいスムーズで、デッドエンドな吹け上がりを持つこのエンジンは、軽量な車体には充分な動力性能を与えていたのだった。

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だいぶ前の話になるが、CVCCエンジンを搭載したシビックに乗ったときに、そのスムーズでデッドエンドな吹き上がりには感銘を受けたし、カタログ数値以上に力強くも感じたもだったことを思い出す。街中や首都高をちょっとばかり速いペースで飛ばす分には、全く問題はなかったし、篭坂峠あたりのワインディンぐでも下手くそ(失礼)が乗っているスポーティカーなど、充分に遊んでやれたことも、合わせて思い出した次第だ。

ついでに言うのならば、このシビック、高速でも140km/hぐらいまでは全くストレスが無かった。ただ、トップスピードはどう頑張っても160km/hオーバーがいいところだったので、その高速性能の87%ぐらいまでストレスなく飛ばせたのだから、当時の車としては秀逸だったのかも知れないと思う。

そして2007年には2代目のフィットが登場した。デザイン的にはキープコンセプトなのだが、先代よりもかなり洗練されたイメージになりかなりファン層を広げられるのかなと思っていたが、それほどでもなかった。時代はコンパクトカーにはHVを求めていたようで、コンパクトカーとは言い難いプリウスにその座を明け渡さざるを得なかったようだった。

2代目のサイズ的には全長:3,900 ~ 3,915mm、全幅1,695mm、全高1,525~ 1,550mm、重量990kg~ 1,170kgと言う数値に収まっていて、相変わらずのコンパクトサイズを貫いている。サスペンションはフロントがマクファーソンストラットで、リアがFFは車軸式、4WDがドデオンアクスルとなっていることは、いかにもコンパクトカーらしいところだろう。変速機はCVT5速となっている。このCVTは一部にトルコンを使うと言う凝りようなのだが、その効果はかなりあってスムーズな変速フィールを得ていることは素晴らしい。

エンジンはL13A型:1.3L 直4 SOHC i-VTECが100hp/6000rpm ・13.0kg-m/4800rpm 、L15A型:1.5L 直4 SOHC i-VTEC120hp/6600rpm・14.8kg-m/6800rpmとなっている。馬力あたり重量は1.3リッターが9.9kgから11.7kg、1.5リッターが8.25kgから 9.75kgと言う数値になるから、まあそんなに悪い数値ではないと言える。  

そして実際の走りの評価は、初代ほどセンセーショナルではないのだが、そこそこの評価を得てはいるようだ。高速での巡航についても、法定速度プラスαー程度の領域では全く問題はなく、レーンチェンジ後の収束性の良さも現代の車の標準を少し超えるようだと言う評価は多い。

またワインディンぐに入っても、評価はいい方なのではないだろうか。まあ、ミズスマシのようにとはいかないまでも、そこそこ曲がってはくれるようだし、ロードホールディングの面でもさほどの不安感はないと言う評価がある。しかし、絶対的な限界点はあまり高くはないようで、それを読み取れるから不安感が少ないのだろうと思う。また、コーナーへの進入時に、ステアリング操作に対して若干回頭性の面で遅れが出ると言うこともあるようだ。

実際にはどの程度の速度で突っ込み、どの程度のブレーキングをしての回頭性を言っているのか判らないのだが、こう言う現象が出る理由はサブフレームとボディーの接続の問題、要するにボディー剛性と、サスペンションのセッティング自体の問題、さらにはその両方などのがあげられる。

街中の乗り心地については、全く問題はないようだ。細かいところを追求してしまえば、それは低コスト生産の車なのだからいくらでも出ては来るのだろうが、コンパクトカーと言う枠の中で評価をすれば、間違いなく優秀といえるし、その枠を超えたところで評価をしてもまあ高いレベルに入ると言うことのようではある。

エンジンパワーにしても、私の心に残っているCVCCのシビック的に、カタログ数値以上のものを感じさせてくれるようなので、頼もしい。決してスポーツタイプのチューニングを受けたエンジンではないのだが、ホンダのエンジンはどれもかなりフィールはいいように感じることができる。これが、ドライバーに与える心理的要素となって、カタログ数値以上に感じさせることができる原因なのかもしれない。

ただ、いくら低コスト生産だとは言え、このブレーキはあまりいただけないような評価もある。何となく、捉えどころのないフィールがあって、限界点でのコントロールには難がありそうだ。

こんな所を題材にしてカスタマイズを考えていきたいと思う。

まずはサスペンションを含めた、足回りの強化とボディーの補強を考えていきたいと思う。調べてみると、人気車種だけにかなりの製品のラインナップがあり、決して選択肢がなくて困ると言うことはない。結構無限などからも、いいイメージのエアロキットが出ているので、チェックしてみていただきたいと思う。

チェックと言えば、どんなイメージにするのかと言う、自分なりのものを持って画像チェックを初めて、候補をいくつか挙げることからドレスアップの作業は始まると言える。そして、候補を絞りこんだら必ずそのメーカーの取り扱いショップに直に出向いて、デモカーや他の顧客の車など、現車チェックをすることは絶対的にお勧めしたい。
現車チェックのいいところは、エアロパーツ自体のクオリティーと、ショップの取り付け技術の両方を確認することができるところにある。さらには、画像と言う小さなもので感じたイメージと現物の乖離はないかという、重要な点もカバーできるから、言って見れば一石三鳥と言うことが言えるのだ。

加えてもうひとつ、ショップの方たちと直接コミニュケーションがとれるので、今後のお付き合い上、いい人間関係の構築ができるかどうかの判断もできることになる。ただ、先方はあくまでもプロ集団なので、あまりと言うよりも、知ったかぶりをすると絶対にいい関係を構築することはできないと言うことは言える。

サスペンションのセッティングの目安だが、バネレートをあまり上げずにダンパーの減衰力と強化スタビライザーによって、スタビリティーを確保する方向がいいと思う。あまりガチガチにしてしまい、突っ張ったようなサスペンションにしてしまうと、なかなか限界点のつかみ方が難しいからだ。サーキットならば“サンドトラップ”や“ランオフエリア”などで救われるが、一般道ではそんなことは期待できないし、万が一他人を巻き込んでしまったらぜった的に申し訳のしようもないからだ。

あとはボディーの補強だが、これもいろいろな種類が出ているので、ショップの方と相談をしたほうがいいと思う。できればパワーブレースのように、アンダーボディーに働きかけるもや、サブフレームとボディーの結合強化につながるものがいいと思う。ストラットタワーバーだけ、と言うことは避けた方がよさそうだ。

そして、ブレーキなのだがフィールがチープなのは、キャりパーをはじめとするユニット全体の剛性がやや足りていないのではないだろうか。対向4ポッドの高剛性キャリパーを奢ってやって、耐フェード性の高いパッドと、高沸点タイプのフルードに交換をしてしまい、ステンレスメッシュなどで補強をされたホースを入れておけば、相当フィールもストッピングパワー自体も向上することは間違いない。それに、下りの連続使用にも負けないブレーキにすることができるのだ。

エンジンについては、全体的に厚みのあるパワートルクにしたいので、吸排気系の高効率化を図ってから、その仕様に合わせた燃調をとり、PCで言うところの空き領域を使えるようにロムを書き換えたい。これをやっておくと、簡単に体感できる程度のパワーとトルクの向上ができる。しかも、どこかの回転域から強烈に、と言うことではなく、千回転域にわたって厚みのあるパワーとトルクを提供してくれるから、使いやすいエンジンにすることができるのだ。

もし、もっと何かを望むのであれば、回転パーツの“芯出し”と、稼働パーツの重量葉蘭す合わせをやることになる。これをやると、ただでもいいフィールのエンジンは、全くノンストレスに際限なく回ってくれるようになるので、回し過ぎには充分に注意が必要になる。また、どうせエンジンを下ろすなら、ボアアップをすると言う手段もあるので、ご検討してみていただきたい。

ここまでやったフィットは、なんだか違う車になったような気がするから面白いはずだ。あとは、ドレスアップで見た目の自己主張をしてみてはいかがだろうか。

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