VWゴルフRのチューニング

ホットハッチと言う領域を市場に創り上げたVWゴルフGTIだったが、一時期のモデルはその牙を抜かれてしまい、ファンからそっぽを向かれたものだった。
この失地を挽回しようと、VWは狭角V6・3.2リッターのNAエンジンをそのボディーに押し込み、フルタイム4WDで武装をさせて、しなやかだが引き締まったサスを与えた“R32”を世に送り出した。
これは結構、旧GTIファンのみならず、新たな購買層を開拓した結果となり、限定販売だったために日本では極短期間で完売してしまった経緯もある。
このR-32はMT仕様のみで、そこもGTIを彷彿とさせる効果があったのかも知れない。
このときから、COXやABTではコンプリートカーを製作して、販売をしていた。
その出来は、両社とも老舗のVWチューナーならでは出来で、ストックのままでも素晴らしい出来であるR-32を別次元の車に仕立て上げていた。

これは現代のゴルフ6のRにも脈々と受け継がれている。
現代のRは“C20T”となって、市場に現れた。時代の要求に従い、先代・先先代の狭角・NA3.2リッターの大排気量を止めて、2リッター直噴ターボ“TSI”を搭載している。
このエンジン、2リッターながら先代の大排気量のパワーを凌ぐ“256Ps”を発生するから、頼もしい限りだ。
ゴルフ5から受け継いだマルチリンクリアサスペンションも、いっそうリファインされて、かなりロードホールディングは高まっている。4モーションとの相性も素晴らしく、まさに高次元での全天候性の走行性能を発揮してくれることになったと言える。
現在、この車格の範囲でこの車と互角に走れる車はそう多くはないと思う。
国産車ではインプWRX・STIやレガシーのSTIぐらいなのではないだろうか。
こんなハイレベルで、ハイバランスな車をチューン仕様とすれば、部分的にやることは躊躇われる。
どんな車でもこれは変わらないのだが、特にこのゴルフRやスバルSTIバージョンのように、ストックの状態がは言バランスの場合には相当なチューンが初めからなされている。
これのどこか一ケ所をいじれば、それにつれて全ての個所のバランスを考えなくてはいけないことになる。
まあ、、いくつかこの事象に当てはまらないものがあるとすれば、サスとブレーキぐらいなのかもしれない。

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では、このようなハイレベルな車をチューニングするには、どのようにすることが一番確実で安全なのだろうか、と言う疑問が湧いてくる。
ゴルフRに乗ろうとする、或いは乗っている方ならば、すぐに思い付くのは“COX”や“ABT”の存在だろう。
これらのチューナーは、単体でチューニングパーツの販売や取りつけも行う事は確かなので、例えばCOXのターボパイプにABTのコンピューターチューンプログラムを、等と言う事も出来ることはできるのだろうが、決してお勧めできる組み合わせだとは言えない。
エンジンをいじるのであれば、COXのBPR(スペシャルプログラム)に、ターボパイプを組み合わせて、COXのマフラーを装着すると言った事でエンジンの事を、一応完結させると言うやり方が正解だろう。
これらのパーツを単体で取りつけても、それなりの効果はあると思うが、やはり“吸排気”という言葉がある以上は、総合的にバランスを取った方が効率的には良いと思う。
サスや補強にしても同じことだろう。
エンジンのパワーアップに見合ったサスのセッティングと、ボディーの補強は必要になってくる。このRは、ゴルフ5から取られた溶接の方法により、飛躍的にボディー剛性は上がっているのだが、やはりタワーバー等の補強をするのとしないのでは、明確にブレーキングやステアリング操作に対する好影響を感じることができる。ボディー剛性と言うものは、どこまで高めればいいのかと、ちょっと疑問も出るほどであることは確かのだが。
しかし、サーキットを走る事も、ストックのままでもなんの問題もな事も、また事実だからRの剛性感の高さは大したものだと言わざるを得ない。
補強については、あまり極端にやらない方がいい場合もある。インプのSTIのスポット溶接の増し打ちをやり過ぎて、サーキットを攻めまくったら、Cピラーの付け根に皺が寄ったと言う人もいたからだ。つまり、補強の結果、一番弱いところに応力が集中してしまったと言うことなのだろう。
まあ、これは余談になってしまったのだが、完全にバランスの取れたユーにングカーを望むのであれば、ここはひとつコンプリートカーを購入してしまうと言う手もある。
いくつかのチューニングレベルのコンプリートカーが用意されているため、自分の目的に合わせて選ぶと言う選択肢は魅力的でもあるし、段階的にチューニングをして行くよりも、時間も料金的にもゆうりでもあるからだ。

最後に、何もRに限った事ではないのだが、良くチューンをした車、特にCOXやTRD等のようなブランド力を持ったチューナーのパーツを付けた場合、下取りの査定が良くなると言う事が言われているようだが、それはあり得ない。
あくまで“改造車”という見方をされてしまうからだ。
従って、査定に出す場合にはノーマルに戻すことをお勧めする。
ただし、高く売れる場合はある。それは、求めている人を探してその人に売ることだ。
この場合には、確かに高く買ってもらえる事は大いにありえる。
とにかく、ゴルフRのようなハイレベルなチューニングを、ストックで行ってある車のチューンは、慎重にバランスを考えてやらないと“いじらない方が良かった”と言う結果になりまねないので、充分に考慮してやっていただきたいものだ。

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