旧車(ノスタルジックカー)を維持する難しさ

 雑誌を見ていて、ノスタルジックカーに興味を持ち、その車の歴史などを紐解いているうちに“いつか俺もこんな車に乗りたい”、と想うことがあると思う。
 しかし、現実問題として購入するにはどうしたよいのか、メンテナンスはどうしたらよいのか、日ごろ乗るための注意事項は何だろうか、ドライビングにはどんな注意が必要なのだろうか、等など数えきれないほどの疑問というのか、ようするに疑問にもならないような不安が口を開けて待っている状態に陥る方も多いだろう。
 では、何故そもそも絶対数は少ないけれど、ノスタルジックカーが実際に走っているのだろうか、と言う疑問にぶち当たる。
 自分の周りに、項の類の車に乗っている人がいて、その人とつきあって行くうちに、何となく引き込まれてしまいその人の仲間になって、ノスタルジックカーのオーナーになった方もいる事だと思う。そういう方は恵まれていると言える。
 何故ならば“環境”がすでに整っているからだ。
 
 そう、ノスタルジックカーに乗るのにはこの環境と言うものが、非常に重要になるからだ。
 何故ならば、情報が確実に入ってくるからであって、もしも希望する情報がない場合でも、それを入手する手段が沢山あると言うことだからだ。
 現代の車に乗っている限り、そうその車に関する情報と言うものは必要性がない。例えば、オイルを選ぶのだって黙ってディーラーに任せておけば、そう変な事にはならないだろうし、何か機械的なトラブルがあっても、これも黙ってディラーに持ち込めばなんとかなるものだ。
 しかし、ノスタルジックカーにになると、こうはいかない。オイルひとつ取ってみたって、どれぐらいの粘度指数を持ったものを使えば、エンジンの調子はどうなるだとか、その交換時期はどれぐらいだとか、ミッションの入り具合のよいオイルはどれだとか、LSDのオイルはどれがよく、その交換時期はどれぐらいだとか、等など数えきれないほどの情報が必要になる。
 これは、かつて、その車が生産されていたころに新車に乗った経験のある方に取っても、全くに近いほど同じ条件だと思った方がよい。
 新車だった頃は、こんな条件はなかったであるとか、車齢が上がるとこんなことが起きているのかだとか、新車とはちがうスペックになっていたとか、等など不明な点が数えきれないほどでてくるからだ。

 また、消耗品の入手はどうしたらよいのか、定期的に面倒を見てくれて信頼のおける工場はあるのか等と言う、いわばノスタルジックカーにとってはライフラインのような情報だって絶対に欲しいはずだ。さらに、あろうことか不注意でぶつけてしまって、車体にダメージを与えたときの修復はどこに依頼したらよいのか、また、買った時の状態がよくないので、全体的にレストアしたいが、こちらの予算によってどれぐらいの事が出来るのか、等など考えればきりがない。
 しかし、これらの事をも楽しみに変えていく覚悟と、趣味性がなければノスタルジックカーに乗ることはできないと考えた方がよい。
 ノスタルジックカーにカーには、現代の車にはないロマンがある。
 ある種のスポーツカーでさえも、なんの躊躇いもなくエンジンがかかってしまい、殆どなんの注意の必要もなく走りだしてしまう現代の車達とは、明らかにちがい、自分はこうなのだからこう扱えと、激しく主張してくるノスタルジックカーを操ることには、何となくロマンが漂うのだ。

 では、自分の周りに項のような人がいなければノスタルジックカーに乗ることはできないのだろうか、というと答えはNOだ。
 各車種ごとにと言ってもよいほどのクラブがあるからだ。また、車種に拘らないノスタルジックカーのクラブも存在する。
 ノスタルジックカーに乗ることを決意したら、まずはこのようなクラブに入会してみることをお勧めする。こういったクラブに入会すれば、車の入手経路だって安心な経路を確保していることが多いはずだ。それは商業的にと言うことではなく、クラブの会員が懇意にしているノスタルジックカーの専門店などの情報が、絶対的にあるからだと言える。
 また、日ごろ面倒を見てくれるショップの情報も多く、いざという時の対策だってほぼ万全に入手できるはずだ。
 外から見ているよりも、絶対的に確かな情報が多くあって、かなり安心してノスタルジックカーとつきあって行くことが出来る環境に身を置くことができるはずだ。
 更には、ノスタルジックカーにかんするイベントの情報なども、ふんだんに入って来るので、一人で楽しむだけではなくイベントに参加したりすることだってできることになる。
 ノスタルジックカーのイベントも、結構様々あって面白い。特にレース的なものに参加したり、それを見に行くことは、他のクラブの人との交流も出来るので、かなりな情報量を得ることができると言える。また、レース的なイベントに参加する人は“かなり気合の入った”人達だから、教えを請うことも多いはずだ。
 積極的にこのようなイベントに顔を出すことも、充実したノスタルジックカーのカーライフには必要かもしれない。
 しかし、現代の車達に乗る場合には、人間で言えば“健康保険適用”だと言えるが、ノスタルジックカーに乗る場合は“自由診療”の状態にあると考えないと、金銭的には大変な事になることを肝に銘じておくべきだろう。
 ノスタルジックカーに乗る事を目指す方達は、ぜひ情報を得られる環境に身を置いて、充実したノスタルジックカーのカーライフを過ごしていただきたいと思う。

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