RX-8のメンテナンス

このRX-8と言う車の最大の特徴は、なんと言ってもロータリーエンジンをパワーユニットにしているという点だろう。
このロータリーエンジンは、その構造上の特性から燃焼室の潤滑は、メーターリングポンプによってオイルを直接燃焼室に送り込んでいる。ただし、レシプロエンジンのように、そのオイルを回収することはなく、混合気と一緒に燃えてしまうことになるのだ。
なんだか、2ストエンジンのようなのだが、まさにその通りと言っても良いだろう。
このエンジンがリリースされた当時は(40年以上も前)、1500Km走行で1リッターのオイル消費は普通で、700Km走行で1リッターの消費までは許容範囲内等と言われていたものだ。
また、当時はエキゾーストからオイルスモークを吐き出して走っているロータリー車も、ちらほらと見かけたものだった。
こんな場合には、500Km走行で1リッター程度のオイル消費になっていたようだった。

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クレームでディーラーに朝一番で持ちこむと、夕方にはリビルドエンジンと換装されて“お待たせしました、また慣らしからお願いしますね”、といった会話をフロントマンとかわして乗って帰れると言う、スピード対応なのだが、すぐに同じ理由でドック入りになってしまうスピードトラブルには笑えたものだった。
とてもではないが、1500Kmで1リッターの消費等と言う事は、夢のまた夢のようなものだった。
この頃のロータリー乗りは、4リッターのオイル缶を積んでいた人が結構多かった事が、この現象があたりまえ的な事だったと思われる。

しかし、このRX-8は3000Km~5000Kmで1リッターの消費に抑えられているから、ずいぶんと進歩なのか進化なのか判らないが、トラブルフリーに近い形になったものだと思わざるを得ない。
しかし、オイルが正しく?燃焼されている事には何の違いもなく、やはりオイル缶をつん込んでおく必要性はありそうだ。
“5000Kmで1リッターの減りなら、その頃に交換するから必要ないじゃないか”と思う方も多いことだろうが、そうもいかない事情がローターリーにはある。
それは摺動部分が高温になり易く、燃焼温度も高い為にオイルがスラッジ化し易くなるからだ。オイルの5W~50W等と言う表示があるが、数字の大きい方は見せかけの高粘度であって、ある種のポリマーを使い、見せかけの粘度を挙げている例が多い。
このポリマーは、いったん高温に晒されると二度と分子結合をすることがない特性を持ったものが多いため、レシプロよりもオイル冷却率に頼るローターリーのばあい、この現象が起きやすい。
従って、減れば減っただけ余計にオイルに負担がかかると言うことになるわけだ。
そこで、やはり減った分だけ足しておいてやる必要性があると言うことになるのっだ。

エンジンオイル

この事から推察されるように、オイルのライフスパンはかなり短いと思った方がよいだろう。
燃料にはあまり左右されないエンジンなのだが、オイルには相当敏感なエンジンだと思った方がよいだろう。構造が簡単なだけに、かく摺動部の面積は大きく、特にエキセントリックシャフトなどの摺動面積は、レシプロエンジンには多分見当たらないぐらい大きな面積で、しかも高回転で摺動するから堪ったものではないだろう。
ある意味では、ターボと同じぐらいに神経質になっても良いぐらいだと思っていただきたい。
従って、オイル交換のサイクルは最低でも3000Km走行時に一回は実施したい。
当然ながら、エレメントも最低オイル交換2回に1回は実施したい。できれば、毎回の交換が望ましい。エレメント自体、そう高額なものではないのだから、車が可愛かったら毎回の交換も考えておいても良いのではないだろうか。

ギアオイル

そしてギアオイルだが、MTの場合は1万Km程度を目安に、ATの場合は1万5千Km~2万Km程度を目安にして交換を実施した方がよい。
とくにこの車のMTはよくできているだけに、好フィールを持続させたいのだから、オイル代には目を瞑るべきではないだろうか。
更に、ロッキングファクターの高いLSDを組んでいる場合などは、エンジンオイルと同じサイクルでの交換を実施するべきだろう。このようなコーナリングが楽しい車は、知らず知らずのうちに、かなりデフロックを働かせているケースが多いので、当然ながらオイルにかかる負担は大きくなるからだ。

ブレーキやクラッチフルード

LLCやブレーキフルード、クラッチフルード等にも注意を払っておかなくてはいけない。
LLCの濁りや減りは、シールド不良によるオイルの混入や燃焼室への水漏れ、最悪はクラックの発生を疑えるし、ブレーキフルードの濁りは水分の混入が考えられ、沸点の低下によるベーパーロックを引き起こし、クラッシュや事故につながりかねないし、減りは漏れやパッドの摩耗が疑える。クラッチフルードも同じように濁りは水分の混入、減りは漏れ等を板がえる事になるので、常に目視点検を実施しておくことが重要だ。

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ベルト類の点検

更にはベルトだ。
ロータリーの場合、カムシャフトがないのでタイミングベルトはない。
その分、ベルト切れによるエンジンのクラッシュと言う事はないので、即走行不能になるケースはあまりないのだが、やはりオルタネーターが働かなければ、そう長い時間をかけずに止まってしまうし、他のベルトが切れても、緩んでいてもそう長い時間を必要としないで、車は自走不能になるケースが満載だ。
ベルトの傷や罅割れは目視探検で、緩みは引っ張って確かめる事を恒常的にやっておくべきだと思う。

この楽しい車を、ノントラブルで楽しむためには、やはり日常恒久的に対話をしていなければならない。
常に、車と向き合って対話をしていれば、車が訴えかけてくる症状は手に取るように判るものなのだ。
メンテナンスを充分に行い、たのしい時間をRX-8と過ごしたいものだ。


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