AZワゴンのカスタム

このAZワゴンも、AZオフロードと同じようにスズキからのOEM供給になるマツダブランドだ。ベースになっているのは、軽ワゴンタイプの王者である“ワゴンR”なので、完成度は高いと言える。
初代は1994年に“オートザム・AZワゴン”としてリリースされているので、かれこれ18年目に入ることになる。
現在は4代目でMJ23S型となっているこの車は、やはり離れてみるとワゴンR以外には見えないから面白い。しかし、フロントグリルの中央に配した太いラインや、インテリアの色使いなど、マツダ独特のカラーを出すべく努力をしているあとは見える。

この車の走行性能は、2010年8月にミッションにCVTを搭載したシリーズが表れ、かなり向上したと言える。
加速感の向上は、はっきり体感できるし、燃費性能にも好影響を与える結果となって、良い方向に転がった好例だと言えるだろう。
この、新しい変速機を得たAZワゴンの走りは、タウンユースでは全く問題なく、むしろ流れを無理なくリードしていけるほど、軽快に走ってくれる。
足回りも、かなりこなれたものであり、軽にありがちな落ち着かない挙動も少なく、凹凸のある路面でもゴツゴツ感はほとんどないし、ちょっとした段差を乗り越えるときにも、大きな突き上げはない。
要するにうまくまとめられた、完成度の高い足回りだと言える。

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しかし、ワインディングに乗り出すと、一気に評価は変わりそうだ。
割合にロールをするし、そう高い速度ではないのに、何となくブレークしそうな予感がつきまとうので、あまりハイペースで飛ばす気にはなれない。多分、バネレートもダンピングも、タウンユースに用途を絞り込んだ結果なのではないかとおもう。おまけに、ホールドの悪いベンチタイプのシートが、この走りの不安定さを助長してくれるので、本当にあまり飛ばす気にはならない。
しかし、静粛性はかなり高く、高速を巡航している時でもオーディオの音量を極端に変える必要性は感じないから、大したものだと思うし、こんなのんびりした走り方では、ホールドの悪いシートもそうは気にならないものなのだ。
エンジンに関しては、普通に走る分にはパワー不足を感じることもなく、ごく当たり前に排気量の大きい車たちに混じって、ごく当たり前に走ることが出来るからなんの問題もないと言えるだろう。
しかし、これもワインディングでちょっとハイペースな走りを試みると、“う~ん、もうちょっと立ち上がりのパワーが・・・”と思ったりもするわけだ。

それと何もAZワゴンに限ったことではないのだが、ブレーキのタッチが今ひとつダルな感触があるのは、仕方のないことなのだろうか。しかし、微妙なブレーキングが必要なケースというものが存在することは現実にあるわけなのだから、ここはもっとメーカーにしっかりしてもらいたいところだ。
まあ、でも、絶対的な制動力が不足しているわけでもないことも、事実ではあるから仕方がない。

こうしてみてくると、カスタマイズのメニューは決まってくる。
まずは、足回りのになる。この時に、やはりボディーの補強を一緒にやるべきだろう。
いくらストックの状態での剛性が高まったとは言え、やはりそこはちょっとの手間でより剛性感の高いボディーになってくれるのだから、手間と料金を惜しまずにやるべきことだと思うのだが。
サスキットはかなりの数がリリースされているので、かなり選択肢は多い。ここは、自分の走行パターンによって選ぶべきなので、ショップの方と良く相談をして決めるべきだろう。
あまりにヘビーデューティーなものを選ぶと、街乗りはおろか峠レベルでも扱いきれないことにも成り得るので、しっかりと走行パターンに合わせた選び方をするべきだ。

さらにこの時点で、ブレーキの強化を一緒にしてしまうことをもお薦めしたい。
ブレーキのタッチの悪さの一旦は、ブレーキホースの剛性が足りずに、内圧が上がるとやや膨らんでしまい、リニアに圧力を伝えられない結果が多いようだ。したがって、ここでは高剛性ブレーキホースを入れてしまいたい。どうせここまでやるなら、キャリパーを対向4ポッド程度のモノには替えたいと思うし、パッドも対フェード性の高いものに変えてしまいたいところだ。さらには、マスターシリンダーも大容量のものに替え、Bフルードも沸点の高いものに替えれば、まずは安心という状態に持っていけるだろう。

そしてエンジンだが、思い切りパワーを上げるのであれば、ターボユニットを交換する手もあるのだが、果たしてそこまで必要なのかということと、CVTがどの程度のパワーに耐えられるのかということなどもある。
まして、いくらサスを変えたからといっても、極端にエンジンパワーを上げた場合には、それを吸収出来るのかということもある。
ここでは、吸・排気系とコンピューターのロムの書き換えによる、ライトチューンが好ましいと思う。
また、スロットルボディーの内径を拡大できれば、それもかなり効果的だ。
吸気系としては、スポーツエアクリーナーの装着と、できればスロットルボディーの内径拡張がメインで良いと思う。排気系は、言わずとしれたマフラーの交換になる。これだけでも、吸・排気の相性がよければ、かなり体感出来ほどのパワーアップが期待できる。
さらにロムの書き換えだが、これも現状の把握をしてからプログラムをしてくれるショップがいくつかあるので、それをお薦めしたい。
低速域を犠牲にせず、中・高速域の伸びと、全体にトルクフルになることは、実に気持ちの良い走りを期待できるというものだ。

最後に、ホールドの悪いシートはやはりなんとかしたいものになるだろう。
しかし、このシートの交換については、かなり問題もありそうだ。何しろベンチシートタイプがもともとのストックの状態なのだから、それをセパレートにするというだけでも、本当うに大変だし、お金も手間も技術も必要になってくる。
最大の問題は、シートのレースを作ってくれるショップがあるかどうかにかかってくる。
ネットなどの情報もあるので、ゆっくりと手間暇をかけて探していけば、必ず見つけられるだろうし、シートメーカーに訊けば、それなりのショップの情報を得ることも可能にナルトは思うので、諦めずにやってみたらどうだろうか。

ここまでやれば、この車の弱点というのか、物足りない部分はかなり補うことが出来たと思う。
あとは、ビジュアル的な問題となるので、ドレスアップの項につなげたいと思う。

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