ランサーエボリューションのメンテナンス

通称“ランエボ”で親しまれている、ランサーエボリューションのシリーズは、量販を目的として開発された車種としてはかなり高性能であり、それゆえにいわゆる“癖”の悪い車だとも言える。

こういった面では、直接的なライバルであるスバルの“インプレッサ”と似ている部分は非常に多いと言えるだろう。
ランエボの場合、結構DIYはやり易い。例えばプラグの点検や交換ひとつをとっても、そんなに特殊や行程を必要とはしない。
これはエンジンが“ストレート4”を、単純に横置きしているからに他ならない。一方のインプはどうかと言えば、プラグの点検などはやる気にならないぐらいに、大変な手間がかかるから、単純にこの面だけを考えても大違いだと言えるだろう。

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しかし、ランエボはやはり市販車でありながら、最初からチューンを施されている“チューニングカー”だと考えた方が、多分正解だろう。
チューニングカー独特な、メンテナンス上の癖が、嫌と言うほどあるからだ。
しかし、そこは市販車の領域に旨くはめ込んでいるため、メーカー推奨のことをやっていれば、そんなに不都合は起きない。
でも、この車に乗りたいと思ってオーナーになったのならば“不都合は起きない”というレベルでは、全く納得はいかないと思う、
メーカー推奨と言うことは、絶好調を保つと言うことを保証するわけではなく、壊れない事ギリギリに保証する事でしかないと、そう考えた方が適切な結果を産むと思う。
エンジンオイルの交換サイクルひとつをとっても、それは壊れない限界ですよと言う感じにしか受け取れない。
それではランエボに乗る意味は全くないではないか。

ではランエボを、自分なりに絶好調に保つ為にはどういうことに気を配って、常日頃のメンテナンスをして行けばよいのか、と言うことを考えていきたい。
高性能=チューニングカー、という簡単な図式を描いていただきたい。
市販車と言えども、高性能車であることにはなんの違いもない訳で、ランエボ=チューニングカーだと思って付き合えば、それなりの付き合い方があるわけだ。
だからと言って、そう難しい事はない。
先ずは“液体”の早期交換は必須条件っだと思っていただきたい。
ハイパワーを生み出すエンジンは、常に高温を発している訳であって、それだけオイルに対する負担は大きいことになる。また、このエンジンを搭載した車を大人しく走らせる人は、先ず皆無と思うから、エンジンは常に高めの回転数で使われているはずだ。
そうなると、オイルはノーマルエンジンに比べて大変に高い負荷がかかるわけだ。
それにつれて、ミッション・デフ等の駆動系に関わる部分のオイルも、同様に高負荷を強いられることになるし、冷却水も当然ながら高負荷を強いられていることになる。更にはブレーキフルードも、同じように高負荷を受けている可能性が高いだろう。
このように、液体関係は全てに亘って高負荷を受ける事になるわけだ。
従って、メーカー推奨の交換時期などはどこかにおいてきて、エンジンオイルは5000Km・ミッションとデフは10000Km走行をめどに、交換するべきだと考えていただきたいし、LLCも年に一回は交換をしたいものだ。
車にとって、液体は人間の血液のようなものなので、血液が汚れると成人病になるのと同じだと考えていただきたい。

次に大切な事は“ベルト類”が健康であることだ。
ハイパワー・高トルクエンジンが、結構な勢いで回転しているのだから、各ベルトにかかる負担も相当なものだと考えた方がよい。
どのベルトが切れても、致命傷になりかねない。
常にとまでは言わないが、ベルトの傷や罅割れ、弛み等には気を使うべきだろう。
ハイチューン市販車だからといって、決して特別なベルト使っているわけではないのだから、その分ノーマルエンジン車よりもベルトにかかる負荷は大きいから、監視を怠ってはいけないことになる。
最後にはプラグだろう。
いくら白金プラグだとは言え、中~高回転域を楽しんで使っていれば、せいぜい10000、良くても20000Km程度の走行距離で、中心電極は消耗してしまうだろう。
ランエボの場合、インプとは違ってプラグの点検はやりやすいので、出来れば5000Km毎に点検をして状態を把握して臆たいものだ。
良い燃焼を得るためには、良い点火は必須条件だから、心がけていただきたい。
ランエボと、上手く末永く付き合っていただきたいものだ。

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