インプレッサWRXのメンテナンス

近代の国産車には珍しいほど、結構神経質な車であることは知られている“WRX”だ。
ハイパワーには珍しく、排気量が小さいせいもあって、生産車段階ですでにチューニングのレベルが高い事も、その原因の一つには違いないだろう。
時にそのエンジンと言うよりも、コントロールユニットに関するマイナートラブルが多い事が、この車と、そして同じエンジンを搭載するレガシーにも起こっている。
そのなかで一番多いのが、エアフローメーターのセンサーが原因なのか、本体が原因なのか解らないが、ようするにエアフローメーターに起因する、エンジンの吹け上がりの大いなる不調が挙げられる。

初めのうちはアイドリングの不調ーかなり回転数が上下したりするーから始まり、そのうち4000RPM前後以上に回転数が上がらなくなる現象が起きる。
4000RPM前後を境にして、まるでなにかが気道に閊えたような感じになって、咳き込むようにしてそれ以上回転が上がらなくなるのだ。
しかし、自走することには問題がなく、走行能力のうちの半分も使わない状態なので、他の車の流れに迷惑をかける事も殆どない。せいぜい、高速の合流で思い切り引っ張る事が出来ない事程度の問題でしかないから、この車の凄さが判ると言うものだ。

しかし、放置しておくことは厳禁。いつ何時、この現象が他の回転域に拡がらないとも限らないからだ。
そもそも、近代の車がアイドリング不調になる事はあり得ない。エンジンの管理は全てコンピューターで制御されているわけだから、この時点ですぐに修理に出すべき問題だと考えた方がよいだろう。
私の場合、全て無料で修理をしてくれて、それ以来、この現象は起きた事はない。
エンジンはEJと呼ばれるタイプで、最新モデルのものとはちがい、結構長期間生産使用されていたタイプだ。ニッサンのL型エンジンとどちらが長寿だったのか解らないぐらいに長寿エンジンだ。
しかし、富士重工には“年改”と言われる制度があり、同じEJでもなんと3000基前後しか生産されなかったエンジンもある。それほど、改良を常に図っていると言う証でもある。
話しは逸れたが、この症状が現れたら、すぐに修理に持ち込む事が、メンテナンスの極意だとも言える。

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また、永くこの車と付き合うことを念頭に置いているのならば、メーカーの推奨するオイル交換や、プラグの交換は全て無視することが大切だと言える。
そういう意味で言えば、メーカーはユーザーにこびていると、言いたいところはおおいにある。
エンジンオイルは、出来れば5000km走行じ毎での交換をお勧めしたい。
プラシーボ効果だけではなく、エンジンオイルを交換したあとは、確実に体感できるほど快調になる。このエンジンに関わらず、高性能エンジンはオイルに依存する傾向はかなり大きいと思った方がよい。
つまり、それだけオイルに与える影響が大きいと言うことなのだ。
一般的なエンジンと同じ感性でメンテナンスを考えることは、このエンジンと長期間付き合う場合にはあってはならないことだと思っていただきたい。
そういう意味で言うのであれば、“液体関係”の全てに対して神経質になるべきだとも言える。
ATオイルやデフオイル、LLCやバッテリー液等など、液体関係の全てに神経質になってこそ、この車との婚姻関係が成立するのだと考えていただきたいと思う。

また、塗装の柔らかさが問題視される事も、スバル車の特徴のひとつだ。
セールスマン氏が“雨の日の納車だと気が楽ですよ”、と言っていた事が、この事実を表していると言える。
何故ならば、雨の日の納車ではヘアースクラッチ(髪の毛のような傷とは言えない傷)は、全く見えないからだ。
しかし、セールルスマン氏いわく“濃色の車はワックスを掛けただけで傷が入っちゃうんですよ”と、嘆くように言っていた。それほど、塗膜が柔らかいと言うことになるのだ。
この点を充分に考慮した手入れが必要になる。
洗車時には絶対にスポンジやタオルを使わず、合成セームで洗車から拭きあげまでを行い、ワックスがけでも同じようにスポンジやタオルを使わない事が肝心だ。

ワックスを塗るのも、拭き取るのもメリヤスを使うことが、傷を最小限に抑えることにつながるのだ。
スポンジやタオルには目地があり、そこに砂や埃が入り易いため、傷の原因になる。
また、タオルのパイル状になった突起自体も、乾燥して硬くなっている場合には傷を入れる原因になってしまうのだ。
知らないで、洗車はワックスがけにスポンジやタオルを使っていると、徐々に傷が増えていき、次第に艶がなくなるのだ。
これが急激にだと、すぐに気がつくのだが、徐々になので気がついたときには遅いと言うことになるのだ。

インプレッサのメンテナンスについては、特別な事はないのだが、液体とプラグの交換時期はメーカーの推奨を無視して短期間での交換をする事と、塗装は非常に柔らかいので、洗車・ワックスをする時にはスポンジとタオルを使わない事だ。
これを守っていれば、そう簡単に壊れるものではない。
かえって高性能車の割には、付き合い易い車だとも言える。
太平洋戦争中は軍用機、特に戦闘機や爆撃機のメーカーだった中島飛行機がば体であるため、真面目な車創りがされている富士重工の車は、他社の車とは一味違う。
なかなか凝った機構を、平然と量産車に取り入れてしまうあたりは、やはり中島飛行機の精神が生きているのかもしれない。

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