スイフトスポーツのメンテナンス

スイフトスポーツ、通称“スイスポ”のメンテナンスには、独特なものは特にないと言える。
ハイチューンバージョンであることには違いはないのだが、エンジンにしてもリッター当たり100馬力を超えるような事もないし、HONDAのV-TECのような特殊な機構を持っているわけでもない。
しかし、ごく当たり前の機構を持っているストックのエンジンとしては、本当によく回るし、パワー・トルク共に充分以上に体感は出来る。更に、吹け上がり感は本当に良いと感じられる。まあ、官能的とまではいかないのだが、良いと感じられるレスポンスを味わえる事は確かなのだ。
ただし、忘れてはいけない事のひとつとして、スイスポはFFであると言うことがある。
これは何を意味するのかと言えば、タイヤの減り具合と、ミッションとデフが一体になったトランスファーギアボックスの、オイル交換の目安が問題になる。
特に、サーキットを走るような場合には、この二点は重要なポジションを占めることになる。

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先代のスイフトには、使い方の問題もあったのかもしれないが、ホイールのハブベアリングの寿命が短いと言う事もあったようだ。
ちょっとハードに走ると3~4万Km程度で異音が出てしまい、要交換になる事もあったと言う事例は結構あったようだった。
しかし、今のモデルについてはまだ発売以来の日が浅いために、この部分の結果は出ていない。
自動車メーカーである以上、こういった部分の修正はなされてニューモデルになっているとは思うのだが。
更に注意するべき点としては、新たに導入されたCVTで、7速をパドルシフトできるミッションだ。
CVTは、当初スバルが軽自動車に採用した事が始まりだったと記憶をしているが、その後ニッサンがマーチに採用したりしたのだが、そう芳しい話題はなかったと思う。
更に、軽自動車のパワーで考えられたものが、普通車のパワーでどういったような働きをするのか、それをどうコントロールしてマッチングさせているのか等と言った事の例が、案外と少ないために検証する例があまりないことも有って、スイスポにこれを搭載してどうなるのかと言う問題もあると考えた方がよいだろう。

これらの事を勘案すると、ひとつひとつにはそう重大な問題はなく、常に注視して入れば問題になるような事例に発展することはないと考えられる。
タイヤの事から考えていきたい。FFの場合には、前輪にしかパワー・トルクはかからないので、前輪の消耗が激しくなる事は間違いない。
つまり、タイヤのローテーションをいかに早目に行うかと言う事が、最大のポイントになる。前輪に履いたタイヤが、スリップサインが出る寸前に後輪に回されても、これはタイヤにとって“迷惑”と言うものだろう。
そこまで減ったタイヤで、いかに負荷が少ないとは言え、車の挙動を監視できる期間は短く、責任を負わせることは酷だと思うからだ。
従って、自分の走行パターンによって、タイヤの前後ローテーションを早めに実施して万全を期するべきだと考えた方がよいだろう。タイヤは、唯一車と路面のコンタクトを受け持つアイテムであり、他にかけがえのないパーツなのだから、本当に気合いを入れて注視したいただきたいと思う。
次に、ミッションとデフが一緒になった、トランスファーギアボックスのオイル交換の問題だ。MT・ATとデフが分離している機構よりは、かなりオイルにかかる負担は大きいと考えていただきたい。また、ミッションオイルとデフオイルのように、それぞれの粘度を変える事も出来ないという事実もあるわけだ。
これは、この機構をもつ車の全てに言えることなのだが、メーカー推奨の交換時期は無視をした方がよい。
保証期間中、何事もなく過ごせたとしても、その後急速に性能が劣化していくことも充分にありえると言うことを、肝に命じていただきたい。
従って、エンジンオイルも同じ事が言えるのだ。ようするに、液体関係とベルト関係はメーカー推奨のサイクルは無視した方が、後々の事を考えると賢明だと言って間違いはない。

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最後になるのだが、このようなホットハッチと言われる車に、CVTを搭載した例はあまりないのだが、この機構ににもオイルは存在している。
このような走りをする車が、CVTに与える高負荷がどのように影響するのかと言うことは、多分実証されてはいないのではないのだろうか。
だが、しかしだ。ここでもメーカー推奨の交換時期などは無視するべきだろう。
スバルのVIVIOを6台、仕事で使っていた時のことだったが、そのうちの2台にミッション付近からの異音が感知されたが、点検に出しても“異常なし”と言うお墨付きをもらって帰って来たのだが、次第に異音は大きくなるばかりだった。
再度入庫させて、徹底的に調べてもらった結果“クレームでミッションを交換しておきました”と言うことになってしまったのだ。
この時に、原因をはっきり言ってはくれなかったのだが、後にセールスマン氏が“CVTと言っても、オイルの寿命は有りますからね”と言っていたことを思いだす。
それを考えると、何倍もパワー・トルクのあるスイスポのCVTが、簡単に無事でいられることを想像出来ない。
CVTである事を別にしてでも、このようなホットハッチの乗り方は、普通に走っている車達よりも、ミッションにかかる負担は大きいのだから、交換は早目にした方がよいと考えられるだろう。

どんな車にも、必ず“ウイークポイント”という物はあるのだから、それを無視したメンテナンスはあり得ないわけだ。
スイスポの弱点や、注意点を簡単に上げながら、メンテに役立つ事を述べてきたつもりだだ、お役に立てれれば幸いだ。
では、スイスポとの楽しい時間を大切にしていただきたい。


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