ダンパーの交換(オリフィス・バルブ・ポート)

ダンパーはとても大切なものだとは前項でお伝えしたが、そんなダンパーも機械である以上消耗する。
交換時期が来たらしっかりと交換しなければならないのだが、ではいつするのか。そしてそもそもどのような理由で劣化していくのか。

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ダンパーの制御機構

ダンパーの制御機能は大きく分類すれば「オリフィス」「バルブ」「ポート」という3つの油路によって構成されていると言って良いだろう。

オリフィス

これはいつも開いている油路だ。ダンパー内のオイルはいつでも自由に通る事が出来るが、開口部の油路面積は変わらないため、オイルの通過速度が高ければ抵抗が大きくなる。

水道にホースを次いで出口を指先でつまむと勢いがよく出ているように見えるがそれに似ている。
変異速度が速くなるにつれて減衰力が高くなる。つまりはオリフィスが受け持っているのは低速域での役割という事になる。

バルブ

こちらは後に出てくるポートという油路をいつも塞いでいる板バネのようなもだ。バネである以上、一定の力がかかると変形するのだが、オリフィスが吸収しきれなくなった速度で通過したがる湯量を圧力とする。

そのため、油圧が高まるとバネの変形率も大きくなり、結果、通過する油の量も増えるのだが、簡単に言えば中速域を担当していると言えるだろう。

ポート

ピストン・ベースの両バルブには「ポート」と呼ばれている油路が設けられているのだが、油圧が一定以上になるとこのバルブが変形してポートにオイルを通し始める。

油圧が大きくなるとバルブは完全に変形し、ポートに最大限のオイルが流れる事になる。つまりはポートの大きさによって油路の大きさが決定される事になるのだ。最終的な減衰力の大きさはポートで決まると言っても過言ではない。

そのため、ダンパーのチューニングは低速域から高速域までがセットになっているので、どれか一つの部分だけ強くしたりといった事は出来ない。

ダンパーの構造

ダンパーには複筒式と単筒式がある。

複筒式

複筒式は内筒と外筒の二重構造になっており、内筒の底にあるベースバルブを通過して外筒にオイルが流れる。単筒よりも全長を抑える事が出来るのがメリットだが、外筒に封入されているガスが断熱の役割を働いてしまう事にもなるため放熱性が悪い。

さらにはベースバブルが液面より下になるようなレイアウトしか取る事が出来ないため、横向きにレイアウトする事が出来ない。

単筒式

一方の単筒式は一本の筒となっている。内部で高圧ガスの部分とオイルの部分に分けられているのだが、この間をフリーピストンが自由に動き、オイルがフリーピストンを押し下げてガス室の方へ移動してガスを圧縮する事になる。

単筒式は構造が単純であるため、ピストンロッドの口径を大きく取ったり、筒の肉厚を大きく取ったりといったように、強度を出す事も容易である点も特徴の一つだ。

各パーツには精密性が必要

複筒にせよ単筒にせよ、構造は異なっているが各パーツには精密度が要求される。ダンパーそのものが精密機械だからだ。

特にオイルという浸透性のある液体とガスというどこにでも逃げたがる気体を封じ込めなければならないのだから、ちょっとした隙間があっても意味がないのだ。

気密性を維持しつつ、制御機構も発揮しなければならない。そのため、様々な加工がなされているのだ。メッキもその一つだが、メッキが少し傷付いてオイルとガスが混ざってしまったり、漏れてしまったりすると内部の圧力を保てなくなる。

こうなってしまう前にダンパーを交換すべきなのだが、目に見えない部分のパーツの交換時期をどのようにして見極めればよいのか。

交換時期の見極め

ダンパーんの減衰力に関してはメーカーのホームページを参考にすると良いのだが、当然こちらはあくまでも目安の一つでしかない。
つまりは「体感」という事になる。

車体を揺すってチェックしてみる

車体がいつも以上に揺れていたり、何となくステアリングの感覚が悪いと思ったら停車している時、ボンネットでもフロントフェンダーでもどちらでも良いので左右どちらかに体重をかけて自動車を揺すってみる。

上下動が大きくなるまで揺すり、その揺れがどのように収まるのか。一発で収まるようであれば問題ないが、2~3回揺れるという事は、ダンパーの機能が弱まっているという事の証左になる。

六万キロが一つの目安

あくまでも一つの目安ではあるが、60,000kmとされている。

もちろんこれはどのようなカーライフなのかにもよるし、街乗りかオフロード派かによっても重要性は異なる。

ダンパーは走行に密接に関連している部分なだけに、こちらもよくチェックしておくべきだろう。

ダンパーの紹介

価格15500円

価格2657円


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