車のライトには“前照灯”と“補助灯”があります

車のライトには大きく分けて車検の対象になる“前照灯”と、フォグランプやスポットライトのような“補助灯”がある。また、ストップランプ等もライトの仲間なのだが、ここでは省きたい。
1980年以来一般的な白熱球よりも照度の明るいハロゲンライトが、前照灯、補助灯には多く使われてきた歴史がある。
このハロゲンランプは“ハロゲンサイクル”と言われる科学反応により、タングステンの折損を防止し、一般的な白熱球よりも概ね50%前後大きい照度を発揮するために、一気に普及してきたものだった。またその寿命自体も、通常の白熱球のおよそ10倍とも言われていたのだった。
こうしてハロゲンライトは前照灯のバルブの王座を占めて行ったのだった。

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しかし2000年あたりからHIDランプ(: High Intensity Discharge lamp)が普及しだしたのだった。
このHIDランプは金属原子高圧蒸気中のアーク放電を光源としているため、高輝度放電ランプとも言われている。このタイプはフィラメントがないために、一般的な白熱球やハロゲンライトよりもかなり高寿命であり、その照度も相当に高い。
特徴としては光束が大きいために、大規模な照明に向いていて、一般的な白熱球やハロゲンライトに比べてエネルギー効率がよいために、消費電力は少ない。更に高い演色性により、自然光に近い感覚を得ることが可能になったのだ。
構造としては硬質ガラスの外管の中に石英ガラスの発光管があって、その発光管を支えて、電源を供給する金属のパーツがある。発光管の両端には電極があり、その両極間に放電が起こると内部に封入された水銀とアルゴンガスの水銀原子が発光して光源になる。外管には窒素ガスが封入してあり、高温による、金属パーツの酸化を防止している。
発光の仕組みとしては蛍光ランプと同じなのだが、低圧放電の蛍光ランプには紫外線が多いが、HIDは点灯中の水銀原子の温度・密度は圧倒的に高いため、可視スペクトルを多く発生することが可能になるのだ。
しかし、ちょっとした弱点もあって、発光管が高温になる必要があるために、スイッチを入れてから安定した能力を発揮するまでには少し時間が必要だと言うことだが、実用上はそう問題になることはないのだ。

ハロゲンランプなどよりも、配光のコントロールがし易いHIDは、指向性の高い照明が可能であり、より遠くまで照射することも可能だと言われている。
しかし、ハロゲンより配光が不安定であることもあって、若干だが配光に斑ができることも事実だ。これも、実用上、問題になるレベルの事ではないが、特に後付けの場合には反射板がハロゲンに合わせて設計されているためなのか、この斑が出やすいとも言われていはいる。
また、前述のように発光管が温まっていないといけないために、ロービーム・ハイビームの切り替えは事実上できない。
従って、ロービームのみをHIDにして、ハイビームをハロゲンにするであるとか、HIDを常時点灯しておいて反射板の位置を変えることによって、ロー・ハイの切り替えをするなdの方法を取らなければならないと言うことはある。

このように現代ではHIDはライトの主流になっているのだが、いまだにハロゲンを使った生産車もあるので、後付けのキットは結構多い。
バルブだけではなく、レリーレスやレリーハーネス、アダプターや一体型キットなど様々なアイテムがあるので、ショップで相談をしながら選ぶことも楽しみのうちに入るだろうし、知識のある方は通販で取り寄せて、ご自分で交換と言う方法も楽しみの一つになるだろう。
ハロゲンとは違った光源で、かなり威力のある光束を発生するこのHID。また、寿命も長くエコにも貢献できる。
一度試してみてはいかがだろうか。
更に、最近のハイブリッド等のエコカーでは、消費電力の極端に少ないLEDランプを採用している車種も出てきている。
今後、このLEDランプの動向にも注目していくことも、エコと安全の見地からは重要になってくるかも知れない。

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