カーワックスの種類と成分

何となく使っている、あるは頼んで施工してもらっているカーワックスとは、いったいどのようなものなのだろうか。
カーワックスの形状には、大きく分けて3種類があるとご理解いただきたい。
それは“固形”・“半練り”・“液体”となる。それぞれ、塗膜に皮膜を形成して艶をだして保護をすることになるのだ。
その塗膜の保護を受け持つ皮膜の原料となるものが“カルナバ(Carnauba )”と呼ばれる、植物性の樹脂なのだ。
このカルナバは、主に南米大陸に生息する椰子科の植物の葉からとれるものだ。これは、乾季に葉から水分が蒸散する事を防ぐ手段として、自然の摂理の中で出来るものなだ。したがって、100%天然素材であり、一部は食品関係(高級フルーツの艶出しや、カステラの台紙)にも使われていることから、人畜無害であることが解る。

このカルナバ樹脂はそのままではかなり硬く、塗膜に皮膜をつくることはできない。したがって、何らかの溶剤と添加剤を使って製品のかたちにしなくてはならなかった。
その歴史上数々のワックスメーカーが存在して、各々に最古のカーワックスを名乗るが、今では本当に最古なワックスはどれかと言うことははっきりしていない。
しかしザイモール(zymol)を初めとする、当時のワックスは石油系の溶剤を使用してはおらず、何らかの形で天然由来の溶剤を使っていた。
現代のような形状のワックスになったのは、車の生産台数が飛躍的に伸びて、カーワックスの需要が増えて生産効率を上げて、なおかつコストカットと簡単に誰でもが使える製品が要求されたからだと言われている。
従って、良く製品のラベルやパッケージに表示されている“カルナバ100%”と言うことはあり得ない。なぜならば、前述のようにカルナバ自体は硬い樹脂であって、そのままでは製品にはならないからだ。従って、溶剤や添加剤の含有量を差し引いて本来は表示がなされるべきなのだが、未だにそれはなされてはいないことが残念だ。
ただ、ザイモールだけは(私の知る限り)“カルナバ45%”などと表示がされていることが嬉しい。
またザイモールは、現在でも植物系のオイルを溶剤として用い、石油系の物質を一切使用しないことでも知られている。

カルナバは一般的に5等級に分かれていて、1級(号)~5級(号)まで等級が付けられている。数字の若い方が純度が高く、透明感のある皮膜が形成されるわけだ。
1級はほぼ真っ白で、それ以降は次第に黄色味がかり、4~5級になると茶色から黒っぽい色になり、カーワックスには使えず靴墨等に使用されるケースが多いようだ。
ここにカーワックスを選ぶときの重要なポイントがあり、製品の色が白い物を選ぶことが大切になる。1級を使用しているからだ。なかには添加剤、その他の関係で青みがかっていたり、黒かったりするものもあるがラベルやパッケージには表示があるはずだから、それを信じることだ。
黄色や、濃い黄色の2~3級を使った製品とは、遠目で見たときの仕上がり感が、かなり違うことは確かだ。不純物が極端に少ない1級カルナバを使った製品の仕上がりは、かなり透明感があり、硬質な輝きを期待できるから嬉しい。

最後のポイントは作業性だが、これは製品の含有物質に殆ど変化がないのだから、大きな違いはないものだと思っても大きな間違いはない。ラベルやパッケージに書かれた使い方をしていれば、基本的には大過なく仕上げることができるわけだ。
なかでもお勧めは“シュアラスター”の各シリーズやコロンブス(靴磨きのメーカー)の“CGブランド”の製品が使いやすく、仕上がり感も良いと感じられる。
この二つのブランドは、水垢落としもあり、併用できることが嬉しい。
尚、これら一般的なカーワックスはどうしても石油系の物質を使うため、長期に亘っての保護は期待できない。皮膜の中に石油系の物質が残り、皮膜自体を酸化させる作用があるからだ。したがって、理想的には2週間に1回、少なくても月に1回はワックスがけをした方が良い。
ただ、ザイモールだけは、かなり長期にわたっての保護が期待できる。石油系の溶剤を使わない、古典的なカーワックスは今でも健在な事が嬉しい。
これらのポイントを見極めて、カーワックスを選ぶと良いと思う。

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