プラグの役割と選び方

ガソリンエンジンにとって、点火プラグ(スパークプラグ)は絶対になくてはならないものだ。これなくては、混合気に火を入れることができない訳であって、エンジンは動くことができず、従って車自体が動くことができないことになるのだ。
概念的に言ってしまえば、点火プラグの役割とはこのように大変に大きいものだという事は、一般的に言ってよく知られていると思う。
“良い吸気”・“良い点火”・“良い燃焼”・“良い排気”が、好調なエンジンの基本だ。そして、プラグはこの中の“良い点火”の絶対的な役割を担っているのだ。
しかし、ここでは、このようなメカニカル的な部分の事を細かく述べることは止めておきたい。
現代のモーターリゼーションの中では、このような事をあまり述べても意味はないからだ。

では、今の時代にはプラグに何を求めるべきなのか、プラグに対する注意点は何なのか、何を基準にしてプラグを選べばいいのか、等と言ったことを考えていきたいと思う。
まず、プラグには“熱価”と言うものがあることを知っておいていただきたい。
高熱価~低熱価までが数字で現れている。数字が小さいほど低熱価であり、数字が大きいほど高熱価という表し方になっていることを御承知願いたい。
これは何を意味しているのかと言うことだが、感じの意味とは逆に低熱価=焼け型であり、高熱価=冷え型となる。
焼け型と冷え型を作る意味は、プラグが燃焼室の中に位置していて、どうしてもエンジンの燃焼に直接触れていなくてはならないと言うことが挙げられる。プラグには使用下限温度と上限温度がある。下限温度は中心電極温度が500℃と言われていて、この温度を切ると自己清浄作用が働かなくなり、カーボンなどが堆積して有効なスパークが飛ばなくなる。上限温度は950℃と言われていてい、この温度を上回ると中心電極が融損し、碍子の破損が始まると言われ、また燃焼室にある強力な熱源となって混合気を“早期着火”させてしまい、きれいにエンジンが回らなくなるのだ。

また、電極にプラチナやイリジューム等の高価な金属を使ったりして、電極の寿命を延ばした製品も広くでまわっている。
しかし、むしろこういった金属を使うことによって、高電圧によるスパーク発生のダメージを負い辛いために電極を細く作ることができるため、局所的に強烈なスパークを作ることが出来、良い点火を力強く実現することに意味があると思った方がよい。
いくらプラチナの電極だからと言って、使用下限温度と上限温度が変わる訳はないのだから、電極の汚れや消耗がそう大きく変わるとは思えないからだ。
事実、私が乗っている車にもこの手のプラグが装着されているが、私は1万5千~2万Kmで交換してしまう。
助手席に新聞紙を広げられておかれた、使用済みのプラグをみると、みごとに電極が細っていたりすることもあった。
このまま使い続けていたら、きっと良い点火には程遠い点火能力しか得られなくなったことだと思う。

話しはそれたが、プラグの選び方にもどる。
ポイントは車の性格ではなくて“ドライビングスタイル”につきる。
連続高回転を使う頻度が高い場合には冷え型(コールドタイプ)を使うべきで、逆の場合には焼け型(ホットタイプ)使うことが必要になる。
連続高回転運転をすれば、プラグに熱が溜り易く、放熱性の良いコールドタイプを使わないと電極の融損が発生したり碍子の破損が始まり、プラグを形成している素材の何かが燃焼室に落下して、エンジンを破損する原因にもなりかねない。また、連続高回転運転は殆どしないパターンでコールドタイプを使うと、電極周辺の温度が低いために自浄作用が起こらず、カーボン等が堆積してしまい、有効なスパークの発生を妨げてしまい、ミスファイアーが起こりえるから避けなければならない。

この見極めは現代の車では大変だ。なにしろ、プラグを外すことが困難だからだ。
プラグの点検や、交換をいらした時にメカニックの方に相談をして、既使用のプラグの状態から判断して何番のプラグを装着したらよいのか、と言ったことを判断してもらった方がよいだろう。
プラグの焼け具合は“キツネ色”が最適で、同じ狐でも“銀狐”は焼け過ぎであり、“狸色”や“月の輪熊”はカーボンが溜っている状態だ。
これを目安にして、あとは電極にどの金属を使っているかでご判断いただければよいと思う。
前述のように、プラチナのように電極を細く出来るものは、結構体感できる事もあるぐらいに力強い効果を生んでくれることもある。
では、目的にあったプラグに出会えることを願って、快適なカーライフをお過ごしいただけるように・・・

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